睡眠環境・寝具指導士®インタビューと活動報告

診療患者と寝具との関連性を学究しています!

独立行政法人
労働者健康安全機構
吉備高原医療
リハビリテーションセンター
内科部長
山中 隆夫

 当病院は、リハビリテーション医療の技術を通じ、身体障害者のQOL(生活の質の向上)に奉仕する厚生労働省所管のリハビリテーション医療専門センターとして1987年に設立され、昨年30周年を迎えました。また、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターを併設しており、職業復帰・復学・家庭復帰など社会復帰を想定し、よりよい社会生活を送っていただくためにお手伝いをする医療機関です。
 吉備高原都市には、「人間尊重」「福祉優先」の理念のもとに多くの障害者の施設があり、 多くの方が訓練を受け、勤務し、居住しておられ、当センターは、 その中核医療機関として一般診療も行っています。患者さんの日常支援及び機能回復を工学面からサポートする工学系研究技術者4名が褥瘡予防面からマットおよび座圧クッションの体圧分散試験、ロボットアーム、住宅改造支援、福祉機器開発を行っており、医療福祉面でのニーズをサポートしていただいております。
 当病院は、日本睡眠学会認定登録施設として、睡眠時無呼吸症候群等の睡眠呼吸障害、ナルコレプシー等の過眠症、REM睡眠行動障害等の夜間睡眠異常行動、レストレスレッグス症候群、概日リズム障害等、主要な睡眠疾患を扱う診療施設で、患者さんの症状や睡眠日誌記録に加え、睡眠ポリグラフ(PSG検査およびMSLT検査)・アクチウオッチ・深部体温測定による概日リズム測定をはじめとする客観的指標に基づき診断・治療を行っています。
 私は、日本睡眠学会睡眠医療認定医として睡眠外来を担当し、上記睡眠疾患の診療を行っていますが、それに加えて日本リウマチ学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器学会の専門医でもあることから、関節リウマチ,膠原病,Ⅰ型アレルギー疾患,びまん性呼吸器疾患の患者さんの専門的な診療も行っています。
 アレルギー疾患、レイノー症状が出る膠原病疾患、関節リウマチや当院で患者さんが多い脊髄損傷患者さんは、疾病のもつ特徴から種々の睡眠障害をかかえておられ、一般の睡眠障害に加え疾患がもたらす睡眠に影響を及ぼしており、個々個別の対応が必要なことから、それらの患者さんの睡眠障害治療を行うとともに臨床研究を行っており、その成果を学会発表や論文等で公表しています。 
 今後、睡眠寝具がこれらの疾患の睡眠に影響を及ぼしていることから、これらの疾患と寝具との関連の臨床研究を進めていきたい、と考えています。